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部屋に合わせた音作り、音の合わせた部屋作り

スピーカーを売り出すなら、千差万別ある部屋など環境の違いに対応することは、不可欠だと思いますが、それは不可能に近いと思います。
そこで、メーカーなど超デッドの無響室でF特をフラットにして環境の違いよる音の変化の被害を小さくしていると考えられます。

過去に、僕も無響室に入ったことがあります。
その時に感心したことは、無響室で某メーカー製の箱は、ほぼフラットな特性でした。

しかし、聴感は聴くに堪えない音だったようにも記憶しています。
逆に、ミッドハイのエネルギーの強いFEが、一番聴き易かったのが印象的でした。
F特の性能が良くてもリスナー側の好み?脳内補正(一次反射、残響など部屋の音に慣れてる)などF特以外の要素が微妙に作用している印象を受けました。

僕の場合の部屋に合わせた音作りは、低音の量感や締まり質などが主になります。
機密性の高い部屋は、音の逃げ場がなく特に低音は減衰が出来ずに、残響が長い傾向になります。
従って、低音の量感が出やすい環境で、ブーミーになる可能性が高く、どのスピーカーも同じような傾向な低音に聞こえてしまう危険性も秘めています。
そこで、スピーカーの低音に合わせた部屋づくりが必要になり、低音の吸音対策に奔走し始めました。

吸音が済むと定在波により、位相反転する帯域の打ち消しあいによるデップが気になり始めます。
我が家の場合は、前後の波長に大きなディップが派生していました。
40Hzが、打ち消しあいにより全く聞こえない!
これは、これで気が付かなければ気にならない程度?のこと・・・・・・かと思いますが、他のお宅で同じソフトを聴いたときに普段聴こえていない音の存在に気が付きます。
そこで、部屋の知識が無かった僕は、ウーファーを導入して対応しましたが、元々打ち消しあいで聴こえていない帯域に何をしても無駄、出ているはずの帯域が全く聴こえない。
後ろの壁に密着して聴くと、しっかり聴こえる。
この状態は、機器類でどうにかなる次元ではありせん。
イコライザーで、40Hzを持ち上げると酷い逆相感の洗礼を受けます。(鼓膜が圧迫されるような感覚)
対策は、壁の片方の角度を変えることで解決します。
そこで、スピーカーの後ろに斜めの壁を自作しました。

部屋の調整を進めていくと、今までの箱との違和感が出てきますので、必然的に新作の製作に取り掛かざるを得なくなります。
勿論、低音の調整に明け暮れます。

高域は、フラッターエコー対策で壁の面を左右合わせて6度以上にすることで、対応が出来ますので低音と比べると簡単です。
他に、Lvパネルの導入でミッドバス吸音、中高音の拡散で飛躍的に高域を改善してくれました。
部屋も箱並みに、音に大きく影響をしています。

部屋にスピーカーを合わせるか、スピーカーに部屋を合わせるか・・・・
後者が王道でしょうが、現実は難しいでしょうね。