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必要悪の吸音材

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漫画図は、公表しても吸音などは細かいことを書き込んだことは、少ないと思います。
この辺は、好みで個人の自由の範疇で使用しなくても良いし、どちらでも良いと考えています。
僕の経験ですが、BHや石田式BHBSでも絞りの緩い設定のダクト口径の大きな場合は、吸音材は無い方が中高音が盛大にダクトから漏れ出してくるので、切れ込みが良く、抜けも良く、打撃系の音は素晴らしいパフフォーマンスを見せてくれます。

最近は箱の小型化に専念していましたので、ショートBHに大型ダクトを設けて比較的簡単に低音の量感を求めるBHBS化にしていました。
ソフトに合わせた音作りも自作ならではの醍醐味でしょう。
パーカッション系のソフトならBHや共鳴管が最高でしょうね。
きっと、切れ込みなどハイエンドスピーカーもついてゆけないでしょう。
吸音材なんか使用する必要もないと思います。

しかし、ソフトが違う傾向の場合は話が変わり、BHの開口部や大口径ダクトから漏れ出す低音以外の音が悪さをし始めますが、
これも、好みの内と考えています。
石田式BHBSもオフ会などで環境が変わる場合は、吸音材を抜いたりして対応してた時期もありました。
もう、今後はオフ会に持ち込むことも無いので、今後はそのままでいます。

最近は、聞くソフトも変わってきていますので、必要悪の吸音材も使用しています。
吸音材の利用目的は2つあります。

1.中高音の吸音(ダクト径に左右され、ダクト径が小さければ酸くて済む)

2.低音の量感の調整(容積の調整、吸音)

箱で低音を稼ぎ、小さめのダクトで調整する旧石田式BHBSが有利になりますが、
紙一重的な調整は部屋など環境が変わると低音の量感不足、一般的な低音?
100Hz付近が落ち込む傾向になる。

その辺を改善するためショートBH+大口径ロングダクトの組み合わせが生まれた。
結果、箱は小型、ダクトから余分な音が漏れ出す結果となる。
ただ、狭い環境の部屋の想定はしていないので、ある程度の広さの環境の方には好評を得ていました。
ニアリスニングでは、2wayでも繋がりが気になりますので、共鳴の音など即、分かってしまいまね。
この辺も、広い部屋が有利に作用すると言われる所以の一つかもしれませんね。
と言っても、全てが広い部屋でもないし、高域のピークが気になるソフトでは、やはり、それなりの対策が必要ですね。

図でもお分かりになる通り、空気室への吸音材の使用は極力、無くした方が良いと思います。
容積の少ない環境では、少量の吸音材の使用は影響が強すぎ、調整も大変です。
音も死ぬ傾向になります。
ホーンロードの折り返し付近薄いフェルトを使用、最終ホーン部分の容積を大きめに取って、吸音材をがっちり入れる方法が、
調整も楽なので、良いと考えています。

スピーカーも一定のレベルの性能は必要と思いますが、フルレンジではメーカーの音が6割を占めますので、残り4割が自作派の腕の見せ所です。
シングルバスレフのメーカー指定箱では、低音の量感は小型フルレンジユニットの域をでません。
小型フルレンジの良さを引き出すのは、低音の有無で影響していますので、低音の調整が肝となりますね。