自己流の反射パネルの効力

自己流反射パネルに、高域拡散用のW20mmの檜角棒を設置しています。

パネル内部の吸音層の様子。
ニードルフェルトと9mmラージ合板でミッドバスの吸音をしている。
ラージ合板だけだと、ブーミングの温床になるので、吸音材でラージ合板にプレッシャーを掛けて無用な振動の吸音をしている。
板振動での吸音は、スタジオなどで使用されている方法ですが、天井などに吊る場合は板をそのまま使用しているケースあります。
今回は、耳の位置に来るのと板振動だけでは、ブーミングの増長になる恐れもあるので上記の対策になっていますが、諸刃の剣とも言える吸音方法で注意が必要です。
このままだと、見た目が悪いのでサランネットを使用して襤褸隠しをすると良いですね。

パネルの構造です。
壁の高さ一杯までの長さのパネルを製作。
パネルの強度と運び込みの事を留意して2分割で対応しています。
このパネルの効果は、ミッドバスの吸音、中高域の拡散及び反射、重量による壁の強化になります。
鉄筋コンクリートと言えども、強度には盲点が有りました。
鉄筋コンクリートの壁とケイカル板との間に断熱層の発泡スチロールが、壁の強度の低下の温床になっていました。
表面はクロス仕上げですが、その下地がケイカル板5mm+5mmを千鳥に貼った10mm厚でした。
この千鳥で貼ったことが悪かった。
壁全体が、厚み10mmで2.7m×4mの壁の強度を担っていましたが、完全に強度不足でミッドバスの温床になっていた。
これが、原因で大口径のウーファーやBHを鳴らすとブーミーな音になっていたようです。
重量パネル貼ることで、重みで共振帯域が下がるのと壁その物の強度が確保出来たので、5年以上の苦しみから解放されました。
ここまでのお話は、ピークへの対応のみです。
ディップの対応は、定在波における位相反転が原因で、ピンポイントで重低音の音圧が限りなく0になる現象への対策になります。
この対策は、過去にも説明しましたが、通常の家では不可能に近いと思います。
余談
電気信号の強弱で、部屋の調整をする機器類がありますが、ピークには信号を弱めれば良いと思います。
しかし、ディップの位相反転が原因の場合は、信号を強めても音圧は上がらず、逆相独特の耳の圧迫感や違和感を発生します。
その辺の対応を、メーカー製の機械はどうされているのか?
興味は尽きないですね。
僕は、部屋の調音でイコライザーの使用はしません。
サブウーファー化するときに40Hz以下のみで使用した経緯もありましたが、現在は部屋の調音が済んでいるので使用していません。