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失敗した箱作り その1(2本使い)

失敗した箱作り、その1と題しましたが、その1で終わるかも知れません。
理由は、説明が僕の文章能力では表現が難しいからです。
失敗しない箱作りは難しいですが、失敗する箱作りは簡単です。

JTさんのコメントでも触れていましたが、音工房ZさんでOM-MF4-MICAリバーシをBHBSかWバスレフで模索しているメルマガを拝見しています。
20年近く前にコンテストで披露した方式ですが、当時はタンデム式の箱が流行っていたと思います。
僕は、口径が8cmトの縛りがあったために、如何に効率よく低音再生をするかと考えたときに2本使いが閃きました。
しかし、同じバッフル上に2本のユニットを配置すると高域が打ち消しあいで減衰する。
これは、ウーファーなら良いですが、フルレンジでは細かい音まで減衰しますのでNGとなり、ツイーターが必須となります。
2列縦列、2列並列ともに、高域の減衰以外に悪影響が出ていました。
打ち消しあいと相乗効果の2面性があり、中高域で若干の暴れを感じました。

そこで、出来るだけユニットの影響を防ぐために、真後ろにもう一つのユニットを設置して干渉の緩和に努めたのがリバーシでした。

IMG_0785hjh2.jpg

漫画図は簡単に音道を書いていますが、もう少しコニカルも含んでいます。
単純な接続方法ですが、シリーズとパラレルと簡単な実験をしたところ、Bは全く低音が出なくなりました。
当然の成り行きですね。
Aに戻すと力強い低音再生が可能となりました。
Bは失敗する接続となります。

IMG_0785hjh2365.jpg

Cは、タンデムで全面のユニットの箱の容積が無限大になる接続です。
タンデム効果が感じられるかと問われると未だに疑問符が出ます。
低域の再生も理論的には効果がありそうに感じましたが、余り感じることはなく耐入力が若干落ちたように感じていました。
そんな状況なので、詰めることはしないで放置状態です。
もし詰めれれば良い箱が出来たかも知れませんが、現状ではNG。

Dは、ローパスを入れるのが条件になります。
BH部分をサブウーファーとしてBH特有の谷の解消で考案しました。
但し、全面のユニットと内部に仕込むユニットの口径の大きさは違います。
より強い低音再生のために口径を大きくしています。

個人的にはDの音が好きでした。

まとめとしてリバーシは、Aのタイプが成功、Bは失敗、Cも失敗、Dは条件が違うので△と言ったところでしょうか?
Aタイプは、数多く製作をしています。

ショートホーン有り無しでひっくり返しては音の違いを確認していました。

製作上の問題は、どうしても空気室が大きくなるので、工夫が必要になります。
空気室の容積の関係上で、ユニットの位置が上部の方向なりますのでデザイン的に工夫が必要となり、デザイン的に現在進行形のリバーシになっているのが現状です。


余談
板材の値上がりに参っています。
例を挙げると12mmのラージ合板が倍以上の値段を付けています。
ホームセンターの便乗値上げ?大元から高い?またどこかの誰かかが買い占めしているのか?
アカシアの集成材も5割は値上がりしているので、妄想で箱のサイズが浮かんでも簡単には箱を作ることができないでいます。
リタイヤしたらもっと遠のくかも知れませんね。