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1ペアー無くなったので1ペア製作

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テレビのニュースでお馴染みの広島平和公園です。
ほんの数種間前に訪れていましたので、テレビを見ていて身近に感じています。

九州旅行で1週間オーディオライフが中断していました。
毎日サンデーなので焦って箱を作るほどのことではないのですが、性分で箱作りに精を出しています。

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今度は、リアダクトをスリットから円形にして交換可能としました。
形状は、ダクト(塩ビ管)+ショートホーン(木製)としています。
木工旋盤も大分慣れてきたので、回転数を上げて一気に削り込んでいます。
今まで、比較的に硬いアカシアでホーンを造形していましたが、柔らかいパイン材に変更したので造形が楽になり、作業速度も上がりました。

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塩ビ管は脱着可能として、長さを変えることが可能であり、ショートホーンを作り直せばサイズアップも可能ですが、自室では40Φが限界です。

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枠組みだけは完了しています。
これから、晩酌をして残りの作業をする予定ですが・・・・・・テレビの前で居眠りをしそうな予感がします。(汗)


Stereo誌6月号

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九州に旅行中に、小池弟さんからラインでこの記事の件で連絡を頂きました。
すぐにでも雑誌を拝見したかったところですが、九州では1日以上発売日が遅れるだろと予想して帰宅してから買うことにしていました。
お兄さんも弟さんも僕の紹介で取材の運びとなりました。
3人兄弟だったことを忘れて2人の紹介に止まり、末の弟さんは面識もないので忘れていた次第です。
兄弟でのオーディオマニアも珍しく、同じ市内に在住。
個人的には、どちらの方も昵懇なので、雑誌の発売を楽しみにしていました。

5月号、6月号とも所々に僕の名が・・・・・・

次の近隣のオーディオマニアの紹介が、楽しみです。






箱の理想は吸音材無し?

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FR03Eの専用箱(イシダ式BHBS方式)でサイズは、左から高さが340mmで20mm低くなっています。
音道幅は、左から3番目から10mm狭く120mmとしています。
もちろん奥行きも同様に3番目から10mm、20mmと小さくしています。
どの箱がベストかと問われると左から2番目になります。

全てがリアダクト方式にしているのは、内部の無駄を極力省く構造にするとリアが有利に働く形になり採用していますが、見た目ではフロントダクト+ショートホーンが良いので、実験的に写真以外に1ペアの製作に至っています。

やはり、中高音の漏れの課題はリアに比べて何倍も酷くなっているのが現状です。
吸音材未使用の観点からだと失敗作になると思いますが、そんなこともあるだろうとの経験値からダクトの交換が可能としています。
ニードルフェルト10mm厚を1枚だけ入れて調整をしていますが、この調整が難儀で良いところを探すのが難点です。
見てくれ重視か?音重視化?
大阪の方は、音重視であった。


リアダクトは、全て必要悪の吸音材の使用はしていません。
吸音材を入れた方が、ユニットのリアから漏れ出す中高音を無くす?量の調整?が出来るのではとの考えもあります。
これは、安易な道で箱屋としたら面白み欠ける気持ちもありますが、過去に何度もダクトの設置される最終ホーン部(塞ぐのでWバスレフの第二室)に大量の吸音材を入れて調整もした時期がありましたが、吸音材で全ての帯域の吸音が出来るわけでは無く、多過ぎると箱の容積に影響して、音質劣化に害を及ぼす結果となった。
吸音材も周波数の高い音のエネルギーの小さな帯域では効果的に吸音されます。

このことは、ルームチューンでも確認が出来ます。
フラッタエコーなどカーテンを1枚壁に吊すだけで消えます。(定在波は無理)
その前に、適度な残響時間の阻害にもなり、どちらを取るかの選択に迫られます。
僕の場合は、壁を左右併せて6度以上の斜度を取りフラッタエコーを退治しています。
しかし、やり過ぎは何事においても悪く、キンキンカンカンとライブ感が強くなる傾向になりますので、また、調整が必要になります。
ある意味のモグラたたき状態が発生します。

ですから、ルームチューンに5年の歳月を要して、尚且つ最近まで微調整を続けている始末と奥が深いです。
(残響調整には、拡散? ある程度の生活用品が有効。)
このルームチューンから得たノウハウ(経験値)を生かして、スピーカー製作をしています。

吸音材を使用する安易な道?狡は箱屋としたら面白くないと元の文言に戻ります。
ある意味での吸音材に頼る行為は、吸音材に頼らなくても済む箱の設計に着手していないか?
高度な技術になる故に諦めているか?

僕自身に能力があるわけでもないので、色々な文献など参考に分野の違う世界からヒントを得るようにしています。
ある方が、BHBSはチェンバーの構造ですねと言われたことがありました。
この一言は、目から鱗となり、マフラー(タイコ)の構造を学びました。

調べて行くと、バイクなどはマフラーの音質から始まり、騒音解消、トルク重視などを、改善する職人がいる。
つまり、音の調整が薄い鉄板(内部損失が?)でも、消音が可能とのヒントがありました。
それに、トルク向上は低音の押し出し感のヒントにもなりました。

シングルバスレフもマフラーと同じ構造ですが、内部に工夫が何もされていない。
次にシングルバスレフを入り口から出口まで直管として、タイコ内部に多孔の構造を取っている物がありました。
一種のダブルバスレフ?とも考えましたが、小さな穴を通り過ぎるときに音が熱エネルギーに変換される狙いだと推測しています。
次は、まさにWバスレフと消音効果を狙うには、複数のバスレフ化プラス多孔の構造を盛り込むのが良さそうとの推測にいたりました。

全て自動車工学からのパクりですが、一つの道筋は見えてきます。
勝算無くして無謀な旅には出ません。

そこで、リアの中高音の消音化で色々な方の箱を参考にさせていただくと、シングルバスレフ、ダブルバスレフでは全く見当たらないので、吸音材は必須と考えられました。
BHでは、折り返しの多い広島の岩田さんの作品が効果的に中高音の吸音がされているように推測しています。
オメガの会長の作品も内部の構造が、折り返しの多いBHと同様な効果(マフラーに近い)が推測されていました。
音の追求をして行くと知らず知らずに同じような手法を取っていく物なのかもしれませんね。

昨日の訪問者の方には、吸音材の未使用は告げずに試聴をしました。
結果主義で行くと絶賛されましたので、ある意味で成功と考えています。
究極のお持ち帰りで、大阪の仲間の方にも披露するとかしないとか?

今まで、この辺の工夫は図面上には描いていません。
何事も知らなければ良いこともあります。
漫画図の音で満足していれば何も茨の道を歩むことはありません。
漫画図を参考に自分なりの音を作るのも自作の愉しみ方だと思います。

限られた容積の中で末広がりの音道で低音を増幅させ、尚且つリアの中高音の調整は至難の業です。
何事も諦めたら、そこで終わりです。

昨日の吸音材無しの箱の嫁入り第一号は、喜ばしいの一言です。


☆FR03Eの売り切れは痛いですね。
毎日、サンデー状態なのでユニットを大量に仕入れて箱を作れば、売れそうな予感がして来たのに・・・(爆笑)