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スーパースワン改に負けたⅮ-37改

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Stereo誌2002年7月号の読者宅訪問編の時の自室の様子です。
当時は、バリバリの長岡派で、軸組木造住宅の洋間10畳で音楽を楽しんでいました。

この写真に写っているⅮ-37は、2作目の改造したものです。
改造と言っても、横幅を20mmほど広げたものでした。

Ⅾ-37を図面通りに製作したら、個人的な感想ではスーパースワンより低音が出ない・・・・勝負にならい状態でした。
そこで、改造をして2作目を作りましたが、多少は量感が増えた程度でスーパースワンの低域の量感には及びませんでした。
唯一、勝てたのが爆音時に超低域が崩れずに再生が出来たことぐらいです。
この時の爆音が原因で、ご近所から嫌味を言われるようになりました。
タイミング的に家の建て替えを考えていた時期だったので、家族を地震に強い家は鉄筋コンクリート住宅と説得をしていました。

話がそれましたが、BHも16cmを境に超難しくなり、FEの20cm級では、超ひどい目に遭っています。
原因は分かっていますが、文言が長くなるので伏せます。
FE168SS-HPも石田式BHBSで箱を製作しますが、通常の考え方だと望む低音の量感が厳しい。

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上記の漫画図は、左はⅮ-37(音道幅240mm)、右はメーカー指定箱(音道幅250mm)左右は対照的な音道になっていることがわかります。
Ⅾ-37は直管の連続で音道長も長くホーンの折り返しも多く広がり率は小さい。
メーカー指定箱は、コニカルで折り返しも少なく広がり率も大きいので、真逆を行っています。

僕は、箱の容積を無駄なく使用するので、この2つの箱とは別の音道を形成して、ダクトで低域を締めて下を伸ばします。
大事なのは、BHではどうしても痩せて聞こえる帯域の中低域の充実も考えなければなりません。
この点は、BHBSにしても基本が共鳴を利用したBHなので、位相反転での打ち消し合いの谷が出来易い。
10cm級では、何とか解決の糸口を掴んでいますが、16㎝級は手探りです。
今のスキルなら、低音の量感を伸ばすのは簡単ですが、程よいミッドバスからミッドの密度を充実させて高品位の音作りが出来るか?

久々に、茨の道を歩みそうです。
いずれにしても、音を聴いていないので推測の域を出ませんが、BHならスーパースワンにヒントが隠されているような気がしていますが、デザインでNGとなるので、推測で終わりそうです。
一から音の性質を勉強しないと厳しいかもしれませんね。(大汗)





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エージングで良くなるのかな? 

アールefuさん

やはり、気になりましたか?
注文して、若干の後悔の気持ちが目覚め始めています。
手元に来てどうなるか?
あと、箱の特性だと思いますが、低域も気になるところがありました。
録音では無くて、実際の音を聞いてみたいです。


 

自分も聴いてみましたが、高域の癖が少し気になりました。
曲が馴染めないのでハッキリとは言えませんが、
シンバルの一番おいしいところの「チーン」と言う音色が
出ていない様です。おそらくそこが9kHzのディップ。
ボーカルの高域端も何かしら不自然。
+トゥィーターでもその上の帯域が難しいかもしれません。
でも実物を聴かないと分かりませんね。

 

マイクロ・トレーダーさん

僕も拝聴していました。
ソフトの特色が不明なので何とも言えない状況です。
少し高域に癖が感じられますが、許容の範疇と感じています。
床下コンクリートBHは、度胸があると感服しています。
20cmのエネルギーは強いので、骨振動の影響のために家全体が振動板にならなければと音の前にそちらが心配になります。

 

YouTube上で「Xperience Speaker Factory」が、正統派のバックロードホーン・エンクロージャーに、「FE168SS-HP」を取り付けて音を聴かせていますね。音は…、私の試聴能力では、「まとも」という言葉しか出ませんが。

もう一つ、「FE208NS」を使った大型バックロードホーンの大部分を床下も収めたという動画も掲載されています。こういう想定外とも言える大胆な仕掛けは「夢」があって、大好き! しかし、部屋の広さ/しつらえ/窓の位置などが、「普通」に留まっているのは何故? とは思ってしまいますが。(部外者の気楽さで言っているに過ぎません。)

 

アールefuさん

3ページめくりました。
流石に、髪の毛が真っ黒でお若いですね。
僕は、すでに毛が無いですが・・・・(汗)
河野さんや北山さんも載っていました。
この翌年に、越谷の方舟でお二人にお会いしたのですが、月日の経つのが早いですね。

Ⅾ-37とメーカー指定箱を見ながら推測しているのは低域の量感不足。
コロナでなければ一度メーカー指定箱の試聴をしたいところです。

 

tincanさん

コメントをありがとうございます。
BH若しくはBHBSとメイン系の音は区別をつけて楽しんでいます。
欲を出してメイン系の音に歩み寄れないかと矛盾した考えをしています。
音の性質で、リアとフロントの音の影響は0にすることは不可能と考えていますが、少しでも緩和が出来ないものかと日々悩んでいます。(汗)

 

懐かしい誌面です。
そこから3枚めくると私の今のメインスピーカーが載っています。
制作直後ですが、いわばそこから対策がスタートして20年かかって
やっと完成(?)したようなものですね。

経験上、要所の補強が強靱であるほど超低域を
しっかり伸ばせるのではと思う様になりました。
もちろん開口率と空気室容量に依存してますが。
その点メーカー指定箱はスロートや音道の補強が上手い。
でもカットオフはかなり高そうですね。
以前計算してみた時、D-37やD-58はカットオフが
15Hz位になっていたように思います。
単純に30Hzまでフラットに出したかったら、
カットオフ15Hz。40Hzまでならカットオフ20Hzって
感じなんだと思います。
そこら辺はkenbeさんの方が詳しいと思いますが、
意外と一般に知られていないのが、カットオフを下げると耐入力は上がるってこと。許容入力が上がって、より大音量が出せる。
そこがBHBSと決定的に違うところだと思います。

 

毎度お邪魔いたします。

>この点は、BHBSにしても基本が共鳴を利用したBHなので、位相反転での打ち消し合いの谷が出来易い。

今まで、録音でのBHBSと貴メインとのパフォーマンス提示を頂いて、中低域の違いを感じたのですが、ストレートには書けなかった。
当然ですがマイスターも感じていたのですね。

共鳴利用では全ての帯域においてフラットということは望めないのでしょうか?
箱の求道者、マイスターのご努力を注視していきます。(とても私の工作力、精神力では及びません、尊敬)
今後も継続発表をお願いします。