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明日は、Stereo誌主催の自作スピーカーコンテスト発表会

明日は、待望のStereo誌主催の自作スピーカーコンテストです。
詳細は、Stereo誌ブログでご確認してください。
http://stereo.jp/?p=2733

ブログの文中に銘文がありました。
その音を、その技を、その形を競い合う』・・・・正ににその通りで胸に響く言葉ですね。

今回の箱は、音を良くすることを第一の目標にしてユニットの素性を確認後、箱をイメージしました。
今回エントリーした箱は、中高域の素性が良いパイオニアのユニットの再生帯域のバランスを取ることを優先して、口径6cmのユニットの低音をどのような傾向で、質と量感を醸し出すか?
単純に低音の量感を求めるなら、ファラオのように箱の容積を大きくすれば良いですが、それでは匠部門に再チャレンジする意味が薄れる。
外観を凝るだけでは無く、何かしらの工夫をして出来るだけ小さな箱で低音の再生をするのも、匠の技と言えるのではないのかと考えました。
ですから、今回の箱はファラオやトロフィーに比べるとサイズ的には、対局的な物になりました。
方式は、勿論!自己流石田式BHBSの最新版【6cm専用】として低音及び全体の再生帯域のバランスを取ることに心がけをしました。
ただ、音の調整で困ることは数分から十数分で耳が慣れてしまうことです。(汗)
幸か不幸か?本業で出張が多い事が幸い?して耳のリセットが出来たことは良かったですが、時間が足りなかったような気もしています。
最後まで苦労したのは、小口径特有の線の細さでした。
耳が慣れると丁度良い塩梅加減で聴こえてきますが、他の口径の大きいユニットと比べると線が細く肉付きの悪さが気になります。
必然的に、ダクトの調整に明け暮れる日々が続きました。
締りの良い低音にするか、緩くても聴き易い腰高の量感豊かな低音にするかを迷い、試行錯誤の連続。
外から見えるダクトの穴のサイズは変えられませんのでダクトの径の変更が出来ず、苦肉の策で塩ビ管のジョイトを使い少しでも口径を大きくすることをしたりm異形ジョイントで出口だけ狭く、箱の内部で大きくしたりと苦労をしました。
お陰様で、妥協できるレベルまで仕上げたつもりでいます。
40Hzの再生は諦め50Hz付近から再生していると思いますが、量感は70Hz~80Hz付近が多い【小口径のレベルでは?】

音が良くなる?デザインの加工を実施。

①フロントバッフルに面積を小さくして音場を良くする。 【横幅を狭くした】

②回折の対策で側面をラウンド化。 【板を削り厚みを変えることによる板の固有振動の軽減】

③フロントバッフルと側板の材質を異なるものとして硬柔のハイブリッド化として固有振動の軽減 【木本来の響きへの考慮】

④リアバッフルを脱着可能として、ダクトの交換が可能とした。 【部屋対策・・・リスナーが壁に寄りかかる環境は別】

⑤球体の木質インシュレーターを採用。 【材質を木にしたことで金属の共振を無くす】

⑥ダクトからの中高音漏れの考慮で吸音材を第2空気室に使用。 【ダクトから漏れ出る?中高音の位相の軽減?効果は不明】

⑦ダクトからの風切り音の対策で、ダクトのR加工、ダクト内部にフェルトを張り付けている。 【R加工はデザイン的に良い】

⑧側板の一部を刳り貫き内部の容積を増やし、板厚の違いによる固有振動の軽減もした。 【第2空気室の容積確保】

他にも何かあったような気がしますが、忘れました。
こんなことを考えながら作った箱ですが、明日、音楽の友ホールでどんなパフォーマンスを見せてくれるやら楽しみです。
内心は、低音過多にならなければと祈っています。

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