失敗した箱作り(ユニット選び及び部屋との相性) その2
昨晩、出張先より帰ってきました。
出張先のホテルで自作スピーカー仲間のブログなど拝見していましたが、最近では掲載数が減少傾向になっているのが残念です。
数少ないブログの中で、SUZUKIさんのブログを拝見していると大型スピーカーの製作と部屋に対してのユニットのサイズに触れていました。
僕の経験談は、何回も同じ事を書いているので耳にたこができていると思いますが、あえて書きます。
木造住宅の時には、低音がダーダー漏れ状態だったので、低音の吸音など気にもしていませんでした。
吸音より、壁、天井、床の共振が気になっていましたが、当時使用していたスピーカーがスワン改だったので余り気にならなかった。
スワンは、木造住宅の欠点である低音の漏れを大きく膨らんだ低音(低くは無い)でカバーしていたように思います。
ですから、超気密なRC住宅の環境では低音(ミッドバス)が飽和していました。
この状況もある意味で、部屋との相性が合っていない状況です。
BHBSの箱の製作も10cm級までなら、ダクトの調整で部屋の特性に合わせることが出来ていましたが、口径を大きくするとスワンと同じように低音が飽和しました。
超気密の14畳のお部屋だと10cm程度のBHBSで十分な鳴り方をしていました。
しかし、欲が出てサブウーファーに手を出したのが、悪夢の始まりでした。
20cm1発で、低音が飽和して聴くに堪えない音、真面目に吸音対策必要となった次第です。
板振動での吸音対策を試みること5年の歳月を要して、20cm級のウーファーなら左右合計で4発までOKの状態までなりました。
その後の悪行は、38cm級の導入、それも最高で左右合計6発まで試しましたが、散々な思いをしました。(大汗)
巨大な箱(300ℓ)を室内で組み音の確認・・・・・箱を部屋から出すことが出来ずに室内で解体。
200ℓの箱も製作しましたので、解体後のゴミの処理に難儀させられました。
SUZUKIさんの行の通り、大型の箱は部屋に合わせたユニット選びが肝であり、その点を誤ると大失敗をします。
あと、痛い目に遭ったのが、20cm級のBHです。
どうしてもFEを主で使用するので、箱が大きくなりがちでマグネットの強力化でより箱のサイズが大きくなって行きました。
ユニットのサイズが大きくなるに連れて、ミッドハイの音圧レベルも上がるので、低音を持ち上げるのことに対してはイタチごっこだった。
この間にも、ゴミは続々と排出されていましたので、浪費の最たる物で20cm級のFEには、良い印象はありません。
キャパが50畳もあるお部屋なら、良い感じで鳴ったかも知れませんが、14畳程度では小音量で聴くしか道はありませんでした。
ですから、6畳で聴いている方の音量が気になります。
大型BHBSは、最初からユニットを選んで製作をしていますので失敗は少ないですが、箱が大きい故に移動が大変です。
最近では、箱を分散して製作をしています。
これななら、単体でサイズも小さくなるし重量も軽くなります。
失敗しても部分的に交換も出来るので失敗の被害は小さくて済み、何より今まで手の入らなかった部分にまで手が入るので音質調整には有利に働いています。
6畳に38cmを入れて音は出ると思いますが、鶏に牛刀なようなもと解釈をしています。
大成功を収めた箱でも、きっと、ご近所迷惑になるレベルの大音量で鳴らすのは困難だと思います。
結論的に、部屋の特性を理解しないで製作された箱は、小音量で聴かない限り失敗をする可能性が大と考えられます。
我が家も、左右合計25cm4発は返上して2発にしています。(汗)
箱の出来の前に部屋との相性が最重要ですね。
余談
オーディオ仲間と一括りにして表現することがありますが、やっていることは人それぞれです。
自作アンプ、自作スピーカー、PCオーディオ、アナログ、マルチ派、フルレンジ派など数えると、きりが無いほど出てくると思います。
話が良く合うのが、自作スピーカー愛好家の方達ですので、本来のオーディオ仲間は厳密に言うと自作スピーカー愛好方になると思います。
もっと細分化すると、マルチ、フルレンジと分かれフルレンジは、バスレフ(ダブル)、BH、BHBS、共鳴管その他に分かれます。
正確な数字は分かりませんが、このブログをパスワード化した時に100人以上のBHBS愛好家の方がいらっしゃいました。
おそらく、その倍、3倍位の方がいるのだろうと勝手に良い方に推測していますが、BHBS仲間でのオーディオ談義はきっと盛り上がることでしょう。
ブログでの文中で、これからBHBS仲間の言葉も入れて行こうと考えています。
出張先のホテルで自作スピーカー仲間のブログなど拝見していましたが、最近では掲載数が減少傾向になっているのが残念です。
数少ないブログの中で、SUZUKIさんのブログを拝見していると大型スピーカーの製作と部屋に対してのユニットのサイズに触れていました。
僕の経験談は、何回も同じ事を書いているので耳にたこができていると思いますが、あえて書きます。
木造住宅の時には、低音がダーダー漏れ状態だったので、低音の吸音など気にもしていませんでした。
吸音より、壁、天井、床の共振が気になっていましたが、当時使用していたスピーカーがスワン改だったので余り気にならなかった。
スワンは、木造住宅の欠点である低音の漏れを大きく膨らんだ低音(低くは無い)でカバーしていたように思います。
ですから、超気密なRC住宅の環境では低音(ミッドバス)が飽和していました。
この状況もある意味で、部屋との相性が合っていない状況です。
BHBSの箱の製作も10cm級までなら、ダクトの調整で部屋の特性に合わせることが出来ていましたが、口径を大きくするとスワンと同じように低音が飽和しました。
超気密の14畳のお部屋だと10cm程度のBHBSで十分な鳴り方をしていました。
しかし、欲が出てサブウーファーに手を出したのが、悪夢の始まりでした。
20cm1発で、低音が飽和して聴くに堪えない音、真面目に吸音対策必要となった次第です。
板振動での吸音対策を試みること5年の歳月を要して、20cm級のウーファーなら左右合計で4発までOKの状態までなりました。
その後の悪行は、38cm級の導入、それも最高で左右合計6発まで試しましたが、散々な思いをしました。(大汗)
巨大な箱(300ℓ)を室内で組み音の確認・・・・・箱を部屋から出すことが出来ずに室内で解体。
200ℓの箱も製作しましたので、解体後のゴミの処理に難儀させられました。
SUZUKIさんの行の通り、大型の箱は部屋に合わせたユニット選びが肝であり、その点を誤ると大失敗をします。
あと、痛い目に遭ったのが、20cm級のBHです。
どうしてもFEを主で使用するので、箱が大きくなりがちでマグネットの強力化でより箱のサイズが大きくなって行きました。
ユニットのサイズが大きくなるに連れて、ミッドハイの音圧レベルも上がるので、低音を持ち上げるのことに対してはイタチごっこだった。
この間にも、ゴミは続々と排出されていましたので、浪費の最たる物で20cm級のFEには、良い印象はありません。
キャパが50畳もあるお部屋なら、良い感じで鳴ったかも知れませんが、14畳程度では小音量で聴くしか道はありませんでした。
ですから、6畳で聴いている方の音量が気になります。
大型BHBSは、最初からユニットを選んで製作をしていますので失敗は少ないですが、箱が大きい故に移動が大変です。
最近では、箱を分散して製作をしています。
これななら、単体でサイズも小さくなるし重量も軽くなります。
失敗しても部分的に交換も出来るので失敗の被害は小さくて済み、何より今まで手の入らなかった部分にまで手が入るので音質調整には有利に働いています。
6畳に38cmを入れて音は出ると思いますが、鶏に牛刀なようなもと解釈をしています。
大成功を収めた箱でも、きっと、ご近所迷惑になるレベルの大音量で鳴らすのは困難だと思います。
結論的に、部屋の特性を理解しないで製作された箱は、小音量で聴かない限り失敗をする可能性が大と考えられます。
我が家も、左右合計25cm4発は返上して2発にしています。(汗)
箱の出来の前に部屋との相性が最重要ですね。
余談
オーディオ仲間と一括りにして表現することがありますが、やっていることは人それぞれです。
自作アンプ、自作スピーカー、PCオーディオ、アナログ、マルチ派、フルレンジ派など数えると、きりが無いほど出てくると思います。
話が良く合うのが、自作スピーカー愛好家の方達ですので、本来のオーディオ仲間は厳密に言うと自作スピーカー愛好方になると思います。
もっと細分化すると、マルチ、フルレンジと分かれフルレンジは、バスレフ(ダブル)、BH、BHBS、共鳴管その他に分かれます。
正確な数字は分かりませんが、このブログをパスワード化した時に100人以上のBHBS愛好家の方がいらっしゃいました。
おそらく、その倍、3倍位の方がいるのだろうと勝手に良い方に推測していますが、BHBS仲間でのオーディオ談義はきっと盛り上がることでしょう。
ブログでの文中で、これからBHBS仲間の言葉も入れて行こうと考えています。
コメント投稿
本当に、部屋が違えば音も全く違いますね。
どんな部屋で聴くのかが、ものすごく大事だってことを最近感じています。
部屋、音源、スピーカーの順に大切だと思うようになりました。
我が家は、たまたまひょうたん型で対面する壁がほとんどない21畳という、
材質から好条件の部屋ですが、20㎝ BHの調整に5年、プラスツィーターのマッチングに20年(笑)かかっています。
もしRC住宅だったなら自分も20㎝BHは投げ出していたと思います。
部屋を調整してきたKenbeさんの努力には本当に頭が下がります。
どんな部屋で聴くのかが、ものすごく大事だってことを最近感じています。
部屋、音源、スピーカーの順に大切だと思うようになりました。
我が家は、たまたまひょうたん型で対面する壁がほとんどない21畳という、
材質から好条件の部屋ですが、20㎝ BHの調整に5年、プラスツィーターのマッチングに20年(笑)かかっています。
もしRC住宅だったなら自分も20㎝BHは投げ出していたと思います。
部屋を調整してきたKenbeさんの努力には本当に頭が下がります。
あべさん
6畳でも不満鳴く音楽が楽しめて羨ましい限りです。
爆音派なので、爆音時の自室は、教科書通りな特性になっています。
ですから机上の上の計算で定在波などが分かります。
小音量なら38cm6発でも問題なく聴けていましたが、38cmの能力を駆使し始めるととんでもないことになりました。
6畳でも不満鳴く音楽が楽しめて羨ましい限りです。
爆音派なので、爆音時の自室は、教科書通りな特性になっています。
ですから机上の上の計算で定在波などが分かります。
小音量なら38cm6発でも問題なく聴けていましたが、38cmの能力を駆使し始めるととんでもないことになりました。
tincanさん
スワンは、研磨など仕上げないので1日で組み上げていたので、aから始まりSスワン改まで何本か製作や改造をして詰めました。
最初は、見た目から考えられないくらいの低音が出たのでカルチャーショックを受けました。
膨らんだ低音は、低音が漏れ出していた部屋では良い感じでしたが、それが原因でご近所さんからの遠回しのクレームを受けました。
お陰様で、現在の超気密な14畳でのオーディオライフになりました。
スワンは、研磨など仕上げないので1日で組み上げていたので、aから始まりSスワン改まで何本か製作や改造をして詰めました。
最初は、見た目から考えられないくらいの低音が出たのでカルチャーショックを受けました。
膨らんだ低音は、低音が漏れ出していた部屋では良い感じでしたが、それが原因でご近所さんからの遠回しのクレームを受けました。
お陰様で、現在の超気密な14畳でのオーディオライフになりました。
最近ブログの更新をサボりがちなあべです。
低域はユニットや部屋のサイズよりも、部屋の形状とリスニングポジションが重要であると私は考えてます。
現に私の6畳強の部屋で38cm4発や、25cm2発+30cm2発は暴れもなく聴けています。
私の部屋は大きい出窓が片方にあり、背後のクローゼットの扉を一部カーテンにし半開きにしていたり、形状が複雑になっているためリスニングポジションでは70Hz付近のディップがあるくらいです。
しかし計測マイクの場所を変えるとピークが出て、実聴でもやはり暴れを感じます。
リスニングポジションでピークやディップが出る場合、有効な方法としては単純にサブウーファーの置き場所を変える事だと考えます。70Hzのディップはイコライザーを使っても部屋の形状によって位相反転になりディップになっていたので、別の位置(スピーカーの手前)に置いているウーハーにディップの周波数だけ鳴らす事で解決しております。
kenbeさんのお部屋のように左右対称で気密性の高いお部屋ですとそう簡単にも行かなそうですが、部屋に中に暴れのない場所があるのならば、まだ解決の糸口はあるのではないかと考えます。
低域はユニットや部屋のサイズよりも、部屋の形状とリスニングポジションが重要であると私は考えてます。
現に私の6畳強の部屋で38cm4発や、25cm2発+30cm2発は暴れもなく聴けています。
私の部屋は大きい出窓が片方にあり、背後のクローゼットの扉を一部カーテンにし半開きにしていたり、形状が複雑になっているためリスニングポジションでは70Hz付近のディップがあるくらいです。
しかし計測マイクの場所を変えるとピークが出て、実聴でもやはり暴れを感じます。
リスニングポジションでピークやディップが出る場合、有効な方法としては単純にサブウーファーの置き場所を変える事だと考えます。70Hzのディップはイコライザーを使っても部屋の形状によって位相反転になりディップになっていたので、別の位置(スピーカーの手前)に置いているウーハーにディップの周波数だけ鳴らす事で解決しております。
kenbeさんのお部屋のように左右対称で気密性の高いお部屋ですとそう簡単にも行かなそうですが、部屋に中に暴れのない場所があるのならば、まだ解決の糸口はあるのではないかと考えます。
スワンですか・・・、またまた嫌な過去を思い出しました。
ホームセンターの兄ちゃんをなだめすかして細かい複雑な切断をしてもらい、1週間かけてやっとのことで組み立てた、FE106∑を使ったオリジナルスワン。期待に違わずスバラしい音を奏でた、といいたいところなのだけれど、30センチ級と言われた低音部はボーボーと中低域の膨らんだ寝ぼけた音。気を取り直して耳を澄まして聞く高音域は歪が強く、ストリングスはキーキーとガラスに筆箱の蓋をこする様、全く良いとこなしの失敗作となりました。勿論何とかしようとマイスター考案の開口部塞ぎもやってはみたのですけれど、全くの効果無し。とうとう諦めて粗大ごみの日に出す羽目になったのですが、その異形ぶりに町内の衆目を集めることになってしまった(恥)いっそのこと夜中に浜にでも持って行って焼けば良かったかな?いずれにせよ涙のスピーカーです。あれを使いこなしておられる方は本当に尊敬いたします、ハイ。
ホームセンターの兄ちゃんをなだめすかして細かい複雑な切断をしてもらい、1週間かけてやっとのことで組み立てた、FE106∑を使ったオリジナルスワン。期待に違わずスバラしい音を奏でた、といいたいところなのだけれど、30センチ級と言われた低音部はボーボーと中低域の膨らんだ寝ぼけた音。気を取り直して耳を澄まして聞く高音域は歪が強く、ストリングスはキーキーとガラスに筆箱の蓋をこする様、全く良いとこなしの失敗作となりました。勿論何とかしようとマイスター考案の開口部塞ぎもやってはみたのですけれど、全くの効果無し。とうとう諦めて粗大ごみの日に出す羽目になったのですが、その異形ぶりに町内の衆目を集めることになってしまった(恥)いっそのこと夜中に浜にでも持って行って焼けば良かったかな?いずれにせよ涙のスピーカーです。あれを使いこなしておられる方は本当に尊敬いたします、ハイ。