OM-MF4 MICA 石田式BHBS【ヴォーカル改善】

試作箱にアカシアの集成材は勿体ないと思いますが、たたき台の箱の音を確認していますので、試作と言えども大きく外すことはないので、アカシアの集成材を使用しました。
箱の見てくれは良いに越したことは無いですが、音と無関係なデザイン重視の箱には疑問を感じています。
如何に、ユニットの能力を最大限引き出す事こそ箱作屋の心意気だと思います。
今回の方式は、2004年?頃、STEREO誌のSPコンテストでグランプリを頂いた箱の前後にユニットを使用したBHBSとして、命名はリバーシとしていました。
ユニットを前後に付けることにより、ユニットの相互干渉を防ぐ、独特の音場を醸し出す。
2本使用しているので低域のでも豊かになり、クラスを超えるダイナミックレンジの確保も出来ています。
BHBSの特徴としては、比較的に小さな箱でも十分な低音の量感が得られることですが、今回は2本使いなので少し大きくなりました。
サイズ : H420mm×W190mm×D330mm(フロントバッフル45mm厚を含む)
6cmとしては、珍しく大ぶりですね。(汗)

左側が裏になります。
前後のユニットの位置が微妙に違いますが、これは気休めで縦方向への音の伸びを狙っています。
今回の試作に当たり留意したことは、痩せ気味のヴォーカルに肉を付ける事を狙いました。
単純に肉を付けると言っても、シングルバスレフのようにピンポイントで特定の周波数を増幅させることでは解決しません。
ミッドバス帯域から中域の広い範囲の音圧を少し持ち上げる工夫が必要です。
狙いは、共鳴でもクラシックが何とか聴けるレベルまでを目指します。
箱を容積を大きめにして内部のBH部分の広がり率を最大限大きくすることにより、腰高の低音の量感を稼ぎます。
ダクトの面積を大きく取り、低音全般(ミッドバス~ミッド)の帯域の音圧を上げることにより、豊かで肉厚な声が得られるかと考えていますが、結果次第ですね。
何時ものチャレンジャー精神で・・・・玉砕覚悟です。
それでは、ドンパチ系のクラシックの空気録音をしました。
6cm?と思わせるのも狙いの一つです。
☆スピーカー端子のベースは、muukuさんからのプレゼントです。
ありがとうございました。