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板の話 【必要悪の箱鳴り】

CIMG5830.jpg
全面バッフルは、タモです。箱の部分は左側がフィンランドバーチ、右がラジアタパインとなっています。
強度は、左の箱がありますので、使用ユニットはMAOP11、右は、FE168NSと使い分けています。


NHさんのコメントの質問で、板の強度の強弱の違いによる音の違いがあるのかと問われました。
返信は、コメント欄でしましたが、不十分と思いこちらでの追加の書き込みとなりました。

学者ではないので、今まで経験した範疇で書きますので、データー的な数字は残していません。
ですから、いい加減な経験と話半分くらいの認識で見てください。

板の材質の違いは、固有振動の違いから発生していると考えられますので、堅い木は堅い音、柔らかい木は柔らかい音になることが予想されます。
硬い金属や石でも花崗岩などは、叩くと硬い音がするので同じ作用と考えられます。
この作用は、共振によるのですが、この共振がもたらす作用で良く耳にするのは、箱鳴りが上げられます。
箱の板の材質や補強不足により、板の固有振動付近に共振によるピークが発生して音の解像度を悪くすると言われています。
部屋も同様に、強度の無い壁、天井、床はブーミングの温床となり、ブーミーな音の発生源になります。
板の強度は、板の厚み、補強のピッチ(弦の作用)、板の密度(堅さ)、板に錘を付ける(ハーモニカの原理)などで決まると思います。
上記の性質?作用を利用して箱作をしています。


①板の厚みは、フロントバッフルに使用して、全面からの共振によるバッフル効果の軽減。
デザインの良さにも繋がる。

②補強は、箱鳴りの活用。
箱鳴りは必要悪と考えています。共鳴出来ない帯域を弦の作用を利用してわざと箱を鳴らして不足している帯域を補う。
特にFEのようなPAスピーカー近いユニットは、下ぶくれ気味にしてバランスをとります。
経験と勘が必要なので、お勧めは出来ませんので従来の強固な方向が楽です。

③板の堅さは、板の強度が高いので板厚を薄くして補強を入れると箱なりが押さえやすいが、密度が高いので見た目は良いですが、非常に重く、コストも高くなる。
音の傾向は、締まった無駄な音のしない傾向になる。

④板に錘を付けると場所にもよりますが、効率の良いのは強度の弱いところに付けると効果的です。
錘を付けることにより固有振動が下がりますので、②を調整中に上手くいかないときに、この手法を用いります。

⑤箱の6面の板の強度を変えると良いとされています。
最低1カ所は弱いところを作ると癖の軽減が出来ると、某社の技術者の方が仰っていました。
①も、この手法の一つと考えられます。

いい加減な説明ですが、このようなこと共振を考えながら作る箱も楽しいですが、面倒と思ったら止めてください。
この後に、もっと面倒な共鳴の活用がありますので、双方を考慮した箱作が楽しさの一つにもなっています。



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すいません。わざわざありがとうございます。
なるほど。MAOP11は少し音を硬めに、FE168NSはやや柔らかくするよう木材を選んでいたんですね。

ところで20cmのフルレンジといえば、DAYTON AUDIO のPS220-8 というのもあるんですね。