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自作スピーカー【箱作り】の楽しみ方

自作スピーカー製作と言うと一般の方は、ユニットの製作をイメージされる方が多々います。
今更ですが、ここで言う自作スピーカーは、箱作りとなります。
その箱作りは色々なアプローチもあり、楽しみ方もあります。

僕が好んで楽しむ箱作りは、ある規制をかけた状態での箱作りになります。
ですから、コンテスト出品も好きでした。

昔、近隣のオーディオ仲間の一人が、なぜ?小口径に固着するのかと問われたことが事があります。
その方は38cm派なので、僕の所業が不思議に見えたのでしょう。
一般的に、小口径のイメージする音はラジカセの延長上の音を想像するようです。
要するに低音の少ないハイアガリの音を連想するようなので、自室で聴く8cm、10cmの音が、ビックリ箱状態になるようです。

メインは、部屋のキャパと相談して規制無しで組上げていますので、他の小口径やフルレンジの追従を許しません。
しかし、箱作りの観点から見ると面白味に掛けます。
やはり、小口径フルレンジの能力引き出す努力をしているときが、一番楽しいですね。

最近、ローコストの10cmユニット【FK1018A】に嵌まっています。
懲りもせずに、石田式BHBSで色々なパターンの箱を模索しては、具現化をしていますが、作るたびに発見や感動を覚えています。
毎日、あれこれ考えているのですが、最近作った箱が良い感じで鳴っていますので、もう少しコンパクトにして詰めたいと思うようになっています。
音道も過去の箱の構造を取り入れて、シンプルな音道で計画をしました。

3×6材1枚の使用の規制をして、どこまで音を詰められるか?
そんな事を考えながら漫画図を画きました。

石田式BHBS (FK)

A(赤)はオプションで、銘木などの化粧用の板です。


BHBSは、BHの要素を多く含んでいますので、BHと同様な動作もしています。
BHの欠点の100Hz~150Hzのミッドバスの帯域で、極端なディップが発生します。
これは、前面から出ている低域とBHから出ている低域のある周波数が、打ち消し合いをするので解決策はフルレンジ1発ではありません。
ですから、楽器によっては聞こえ方が変わったり聞こえなかったりすることがあります。
これは、BHBSでも発生します。
谷を消すことは出来ませんが、移動させることは出来ますので主に聴くソフトに合わせるチューニングも面白いですね。
下を伸ばすと100Hz付近に谷が来ますので、ダクト系を大きくして下の伸びを諦めて谷を100Hzより上に移動させたりもしています。
ですから、メインと比べると聞こえない音が一目瞭然で分かりますが、特に比べなければ音楽そのものは楽しく聴くことも可能です。
フルレンジでも2本使い1本は密閉かバスレフで100Hz以上からの再生として、もう一本はBHBSで低域を伸ばしてローパスで90Hz上を切るとディツプの改善は可能となります。
この手法は、2004年?のS誌コンテストで披露しました。

いずれにしても、ある程度の規制の中で作る箱作りは面白いですね。
音は二の次で楽しんでいます。(大汗)

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